英単語つづり学習『最初の130語』『次の152語』について

はじめて英単語を学ぶ人のための新しいスタンダード学習法

英単語のつづり学習は、英語の音と文字をつなぐルールを『誰でも知っている、身近な単語』で学ぶことから始めよう!

『誰でも知っている、身近な単語』とは、カタカナ語として日本語化している英語の単語のことです。私たちは、これらの単語から、最初のつづり学習に最適な130語と、その次に学ぶべき152語を選びました。そしてこれらの単語を英語として発音でき、正しくつづれるようにすることが、英語の文字学習の初期の段階で大変重要であると考え、この学習法を提唱しています。

なぜなら、文字学習の初期の段階で、「英語の音と文字をつなぐルール」を知っていれば、その後の単語学習の負担が大幅に軽減でき、同時に「発音を意識する」くせもつくからです。

英単語つづり学習 最初の130語(First130)のリスト

レッスン1(50語)

bag  bank  bus  best  body  box  cap  cat  coin  cup  cut  desk  dog  egg  end  fan  fox  get  hand  happy  hat  hit  hot  ink  jam  jump  king  last  long  map  not  oil  panda  park  pen  piano  red  run  sand  sing  six  soft  song  tent  toy  video  wet  wind  yes  zoo

レッスン2(80語)

kick  back  duck  rock  lock  black  clock  stick  neck  catch  match  watch  sketch  witch  lunch  rich  check  key  monkey  hungry  play  enjoy  very  sky  boy  gray  game  bike  like  five  cake  name  take  make  stone  rose  cute  nice  nose  fine  lake  home  time  wave  she  ship  sheep  push  sheet  wish  shoot  fish  short  fly  cry  try  flag  tree  drink  start  block  green  stamp  slow  train  club  spring  glass  snow  plan  class  street  swim  pull  frog  stop  story  star  scarf  free

英単語つづり学習 次の152語(Next152)のリスト

レッスン1(20語)

sea  tea  meat  beach  speak  week  deep  see  keep  main  mail  rain  pie  tie  day  way  say  coat  boat  goal

レッスン2(30語)

food  moon  spoon  cook  look  foot  good  book  house  count  town  now  brown  low  show  August  Australia  true  blue  rabbit bubble  full  tall  ball  summer  tennis  apple  cherry  dress  butter

レッスン3(34語)

elephant  dolphin  telephone  mouth  bath  mother  father  high  night  eight  knife  knock  write  wrap  bridge  edge  car  arm  girl  bird  birthday  short  horse  chair  hair  ear  year  hear word  work  world  letter  winter  sister

レッスン4(28語)

block  brush  bread  club  cream  cross  drive  flower  Friday  fresh  glass  grape  play  prince  present  ski  sleep  slice  smile  small  snake  special  sweet  train  street  strong  three  throw

レッスン5(40語)

all  come  do  does  doesn’t  don’t  every  for  from  head  hello  here  how  many  much  more  new  of  one  over  that  the  there  this  to  what  who  whose  which  when  where  why white  station  question  mansion  television  am  are  is

「子ども英語のエリート層」ではない、大多数の「ふつうのお子さん」のための学習法

英単語つづり学習『最初の130語』『次の152語』は、帰国子女のお子さんや、幼い頃からずっと英語を学び、フォニックスをすでにマスターしているお子さんのような「子ども英語のエリート層」ではない、大多数の「ふつうのお子さん」のための学習法です。このような「ふつうのお子さん」が、できるだけ短期間に英単語の読み方の基本をマスターできるように考えられています。
※ちなみに、「子ども英語のエリート層」が、そっくりそのまま「大人英語のエリート層」となるわけではないことは、みなさんの周囲を見ていただければわかると思います。中学から英語を習い始めて、現在流暢に英語を使いこなしている人も少なからずいます。

英単語の学習は、まず「音が頭に浮かぶこと」が大事

英単語を文字で学ぶ際にまず大切なのは、「その単語の音(発音)が頭に浮かぶこと」です。音が浮かばなければ、単語はただの「文字列」となってしまい、覚えるのが大変です。小学校で英語が必修となっている現在、多くのお子さんは文字よりも先に「音」で単語を学んでいます(会話表現、身のまわりの物、食べ物、体の部位、スポーツ、教科、季節、天気、色、数字、動物など)。しかし、それらの単語を文字学習の最初に使用することは大多数の「ふつうのお子さん」にとってはハードルの高いものです。なぜなら、フォニックスのいろんなルールがランダムに出てくるため、つづり方のルールを自分なりにつかむのに時間がかかるからです。つづり方のルールが分からないと、どうしても丸暗記しようとするため学習の際の負担が増えてしまいます。また、アルファベットは読めるけれど、フォニックスの知識もなく、ローマ字の知識もあいまいなお子さんの場合、英単語を読むための「手がかり」がアルファベットの音以外にないため単語をどうやって読んだらいいのか分からず、そこでつまずきを感じて英語に苦手意識を持ってしまうという例が一定数存在します。(…中学校に入って「英語が読めない、書けない、覚えられない」ために英語が嫌いになるという、英語の中1ギャップの一例です。)私たちは、文字を用いた英語学習の最初の段階では「英語の音と文字をつなぐルール」を学習することが何より大事だと考えています。

厳密なフォニックス指導の問題点

英単語を読めるようにするための方法としては、フォニックスがNo.1でしょう。しかしフォニックス指導で難しいのが、
・ルールが少なくとも数十個あり、それぞれに日本語とはちがう発音が出てくるため指導に時間がかかる
・発音指導が厳密になり、子ども英語のエリート層以外にとっては難度が高いものになりがち
・厳密に指導できる反面、フォニックス・ルールの例外となる単語が意外に多く、その都度説明を加えなければならない

という部分です。

「フォニックス」を使わずに「フォニックス単語」を学ぶドリルを考案しました

そこで私たちはアルファベットと最小限のローマ字知識を手がかりにして文字を並びかえる、パズル形式の単語ドリルを考案しました。日本人の名前や日本企業のローマ字表記がだいたい読める程度の知識があれば、ひとりでも学べます。学習する単語は、ほとんどがカタカナ語(外来語)で、かつフォニックスの学習でよく使われるものとなっています。

単語ドリルのサンプル

・このドリルの構成は
「文字の並びかえドリル」×3(1回目~3回目)
「書き取りドリル」×1(4回目)
です。
・どのページも1~2分で書き終えることができます。
・英単語をほとんど書いたことがない人でも、アルファベットと最小限のローマ字知識があればスタートできます。

1回目のドリル(First130のレッスン1)

文字の並びかえなので、英単語を書いた経験がなくても始められます。

1回目のドリル(First130のレッスン2)

つづり方に共通点があるものはグループ化してあります。

2回目のドリル(First130のレッスン1)

2回目のドリルは出題順を変えてあります。

3回目のドリル(First130のレッスン1)

3回目のドリルはカタカナのヒントを減らしてあります。

4回目のドリル(First130のレッスン1)

4回目のドリルは並べかえではありませんが、単語の文字数が書かれているのでそれをヒントにします。

『文字の並べかえパズル』+『発音練習』で
英語の音と文字をつなぐルールの基礎が完成します

「文字の並べかえ」式ドリルの利点は?

1.正解・不正解があるので、同じ単語を何度も書くタイプのドリルよりも集中して学習できます。
2.使用する文字が書かれているので、従来の単語テストよりも正答率が上がり、やる気につながります。
3.「考えながら書く」ので、高い学習効果が得られます。
4.文字の並びは発音と深く結びついており、自分の頭の中にある音に合うように文字を並べることは、英語の音と文字をつなぐルールの学習に適しています。

何故あえて「カタカナ語(外来語)」から学習するのか?

1.カタカナ語はすでに意味が分かっているので、音とつづりに集中できます。
2.カタカナの読みと英語の発音の違いを早くから意識することで、カタカナ発音を防止します

「並びかえ」と「発音練習」のセットで理解が早まります。

並びかえた単語を実際に発音することでルールの確認ができ、英単語を見たときにすぐ音が浮かぶようになるのを助けます。
発音練習は必ず「英語の発音」で行います

フォニックス指導用教材としても使用できます。

ドリルで使用する単語はフォニックス指導時によく使われるものがほとんどです。ルールごとにグループ化して章を構成しているので、つづり指導と発音練習を効率よく行えます。また、「カタカナ語(外来語)」と比較しながら「英語としての正しい発音」を指導するのにも適した教材です。

英語学習用に最適化されたローマ字ドリルがついています。

オプション教材として、ローマ字の知識がまだない人のための「英語学習に役立つ」ローマ字学習ドリルを用意しています。現在販売されているローマ字学習の本のほとんどが「ローマ字のすべて」を学ぶものになっていますが、このローマ字ドリルは、「英語のつづり学習の準備のためのローマ字学習」の目的で、英語の学習で障害となるようなものは思い切って外し、ローマ字の知識が英語学習の障害となることが極力ないよう配慮した作りとなっています。
(注)ここで言う「ローマ字学習」とは、英語のつづり学習の準備のための「英語学習の一環としてのローマ字学習」を指していますが、ローマ字学習そのものを英語学習に都合のいいように変えるべき、とは考えてはおりません。学習指導要領で小学校3年に割り当てられている「ローマ字学習」は、国語科の領域であり、国語科として指導するローマ字学習については、当然国語科の先生方のイニシアチブで進められるべき、と私どもは考えています。

ドリルの使い方

1.文字を並べかえて単語をつくる


アルファベットを並べかえて単語を書いていきます。アルファベット(小文字)やローマ字にまだ自信がない場合は、付録のアルファベット表、ローマ字表(英語学習用にアレンジしたオリジナルのものです)を見ながらでもかまいません。単語を書いた後に使った文字を斜線で消していくかどうかは学習者の自由ですが、消してチェックすることで正解の確率が上がります。
ただし、斜線チェックを指導者が強制することはおすすめしません。

2.答え合わせ


答え合わせをして、まちがいがあれば直します。このあと発音するときのために、書いた単語が見えにくくならないように丸つけをするとよいでしょう。

3.書いた単語以外をかくして発音練習


独習の場合は、ダウンロード(またはストリーミング)した音声を聴きながらそれをまねて発音します。先生が発音指導をされる場合は、生徒に応じてレベルを調整することができます。
この発音練習をしっかり行うことで、「英語の音と文字をつなぐルール」が自然に身につきます。

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